DAY066|配属先の様子

6月19日(木)

4月15日に日本を出国、5月15日に配属先での活動が開始されてから早1か月。

5月15日|配属日

ナショナルスタッフ(NS)さんと一緒に配属先へ。

私の配属先は、職業訓練校の測量・製図部門。

挨拶は事前に済ませていたので、少し喋った後にすぐNSさんはサヨナラ。

その後は、カウンターパート(CP)に色々質問させてもらった。

CPは同年代の女性。CPが部門長です。

続々とくる講師陣と学生たちにも挨拶。

なんと学生8人に対し、講師12人!

段々と人数が減っている模様で、高校に学生を勧誘しに行かないと!と言ってた。

職業訓練校の紹介

全部で10学科、3,000人の学生が通う国立の職業訓練校。

測量・製図/建設/家具/電気/ホテル・観光/ICT/製造/繊維・衣料・レザー/自動車/ビジネス・金融部門の10部門。

学生は高校卒業後で入学し18歳前後の人が多い。

学年はレベル2からレベル5まである。

敷地は広く、綺麗なサッカーコートもあり、よくみんなサッカーしてる。

(サッカーはアメリカ英語で、こっちだとフットボール。サッカー通じない)

サッカーコートの写真なくて、バスケットコート(笑)

食堂とトイレは、学生用と講師用で分けられている。

私が新規の隊員だけど、家具部門に先輩隊員がいる。

一番のショック、トイレ

はじめてトイレに行くとき、部門から近い学生用のトイレを案内してもらった。

男女で別の建物。

トイレは和式で、水が流れない。だから臭い。

基本はみんなペットボトルに水を汲んできて流すスタイルらしい。

個室内のゴミ箱には、ペットボトルが捨てられている。

ペットボトルで流す水圧なので、うんちはそのまま放置されてる。

トイレットペッパーもなく、みんな持ち寄って使用。

トイレ内の手洗い場も水は出ず、外にある蛇口から水が出れば、そこで手を洗う。

出るか出ないか分からないので、基本はペットボトルの水で手を洗う。

後日、職員用のトイレにも行った。

私の部門からはかなり遠いので、基本来ることはなさそう。

職員用のトイレは男女共同。

しかも、個室に入るためには、男性用便器の横を通る。

こっちのトイレもトイレットペッパーはないし、水は出ない。

なんなら鍵も閉まらない(笑)

後にCPにトイレについて聞いたら、あんまり水飲まないようにしてる、とのこと。

格安の食堂

講師用の食堂は、結婚式場としても使われるらしく、かなり綺麗。

外部の人も利用できて、講師は割引を使って利用できる。

何食べたい?ってきかれて期待せずに「お米」っていったらまさかのあった。

これで50ブル(割引価格)、54円ほど。

肉とお米を炒めたチャーハンみたい。普通に美味しい。

基本唐辛子みたいなの(緑のやつ)が入ってでてくるので、頼むときには「ノーカリヤ」必須。

ファスティング(断食)期間中は動物性食品(肉・乳製品・卵)を食べてはいけないらしく、その期間は、これを頼むことができず、代打のマカロニ。

これは毎回ノーカリヤっていうけど、辛い。30ブル、32円ほど。

エチオピア人は、必ずみんなでご飯食べに行くから、確実に誘ってくれる。

同僚はみんなインジェラを食べていて、毎回食べなって言われる。

私がインジェラがそんなに好きじゃないことを最初からアピールしてるから、食べたくないときは正直に言ってるけど、毎日2口くらいは食べてる。

エチオピアの文化でグルシャという行為がある。

他の人に自分の手で食べ物を食べさせてあげる行為で、2グルシャが1セットらしい。

インジェラは手で食べるので(食事前の手洗いは徹底されてる。ちゃんと石鹸で手を洗う)、めっちゃ手が汚れる。

最近はグルシャだったら汚れないことに気付き、グルシャだけでインジェラ試食してる(笑)

ちなみにいつも同じ同僚ひとりだけがグルシャしてくれます(笑)

授業の様子

エチオピアの新年は9月なので、既に学年末に近づいてきてる。

レベル2の学生は、2人で、既に授業が終了している科目もあるけど、基本毎日授業がある。

測量(レベル・セオドライトを使用)、AutoCAD、SketchUp、手書き施工図の授業をみた。

といっても講師が学生に授業をしている様子はあまり見ることなく、作業中心。

日本の学校でも製図系の授業は序盤以外は学生だけでモクモク作業だから、そんなもんかなと思う。

残りの学生6人はレベル3。

この時期はCooperative Trainingといって、インターンのように企業で実践的な研修をするらしく、週に2日くらいしか授業はない。

その2日の授業もAutoCADかSketchUpなので、授業らしい授業はゼロ。

もう既に操作方法は習得済みでひたすら作業してるって感じ。

JICAから最初の2か月は授業を見てるだけでいい、と言われたけど、授業らしい授業をしてないから、改善点も何も思い浮かばないのが今の悩み。

講師陣の様子

学生8人に対し、講師12人。明らかに余ってそうな講師。

みんな他にも仕事を持ってて、毎日学校にくる同僚は少ない。

職業訓練校の講師の月給は、10,000ブル(12,000円ほど)。

小中学校だと5,000ブルくらいらしい。

日本に比べ、野菜は確かに安いけど、それ以外はそんなに変わらない。

1つの職だけで生活するのは厳しく、設計の仕事をしていたり、タクシードライバーをしたりしてる。

毎日学校にきてる同僚は、もう1つの仕事はPCで出来る仕事だけど、家にはWi-Fiがないから、学校の方が仕事しやすいから来てるだけ、とのこと。

学校の定時は8-17時だけど、9時過ぎから少しずつ人が増えてきて、お昼前に帰る人もいれば、15時頃から帰っていって、遅くても16時過ぎにみんな帰ってる印象。

お昼休みは12-14時の2時間だし、労働時間は短い。

5月23日|We need you

一週間が経過した頃、SketchUpの授業中に停電。

発電機は置いてあるけど使わないらしく、学生たちと暇してた。

私が唯一使えるソフト(笑)ArchiCADの画面を私のノートPCで見せて、そのまま雑談。

ひとりの学生が、「あなたは私たちの先生なの?」って聞いてきたから、「先生だけど、設計の経験はないから、教えれないの」って言ったら、「We need you(私たちはあなたが必要}」って言ってくれた(泣)

そんなこと言われたら、経験ないなりにも、頑張らねば、と思えた。

この日を忘れずに。

1か月経って考えること

本当に出来ることがなくて、毎日昼ご飯食べに通勤してる感覚。

だけど、海外協力隊の3つの目的の1つである「異文化社会における相互理解の深化と共生」には役立ってる気がする。

毎日のように日本について質問される。

まずは私の身の回りのものの価格調査からはじまり(Macbook、iPad、iPhone、ウィンドウブレーカー)、日本の給料や宗教についてなど。

聞かれたことは赤裸々に答える。

給料がこんなにも違うのに、どう思うのだろう、と思うけど、純粋に知りたいと思ってもらえることが嬉しい。

一方で、「開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与」には役立てそうにない。

ただ、今は学年末の時期なので、新年になったらもっと授業が見れて、役に立てそうなことも見つかるかな、と期待。

何もできてないけど、同僚に「君のコミュニケーションは最高だよ」って言ってもらえて、とりあえず嫌な気持ちにならず通勤できてることに感謝。

任期短縮について、3日に1回くらい本気で考えるけど、今のところ一番帰りたくなったのは、日本出国する直前(笑)

もう少し頑張れそうです。

来月は任国外旅行でウガンダへ。

早速すぎるリフレッシュ。

初めてのひとり海外で緊張するけど、ウキウキのカウントダウンが始まってます。

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